公開鍵は南京錠で秘密鍵は印鑑
4分20秒 | 公開鍵秘密鍵
基本情報技術者試験の頻出テーマを解説した音声コンテンツです。
トランスクリプト(字幕テキスト)
インターネットで買い物とかする時、まあ当たり前のようにクレジットカード番号とか送りますよね。送りますね。 でも冷静に考えるとこれってちょっと怖くないですか?どうして安全だって信じられるんだろうって。ええ、本当に。まるで魔法みたいですよね。 ですよね。今日は提供いただいた資料を元に、このデジタルの信頼の、えーと、魔法の正体に一緒に迫っていきたいと思います。 ええ、そこが面白いところで、実は秘密の鍵を直接やり取りしてるわけじゃないんですよ。え、そうなんですか? はい。資料にある例えがすごく分かりやすいんですが、イメージとしては、誰でも閉められる南京錠をみんなに配っちゃう感じなんです。 南京錠を配る、配る?そうです。で、その南京錠を開けられる鍵は自分だけが持っている、と。 へー、面白い。じゃあその配る南京錠っていうのが、いわゆる公開鍵ってことですね。その通りです。 なんか「さあ皆さんどうぞ、この南京錠だれでも使ってください。これで箱をロックして送ってくれれば、中身は僕にしか見えませんから」って、すごくオープンな感じですね。 ええ、まさにそこが公開っていう言葉のポイントで。で、それとは対照的に、その南京錠を開けられるたった一つの鍵、これが秘密鍵。 秘密鍵。これはもう絶対に誰にも渡しちゃいけない、自分だけの秘密なんです。なるほど、こっちはトーンが全然違いますね。 ええ。この鍵がなければ本当に誰にも開けられないので。なるほど。じゃあ流れを整理すると、 僕があなたに何か秘密のメッセージを送りたい時は、まずあなたの公開鍵、つまり南京錠で箱をロックする。 はい、僕が配った南京錠ですね。で、それを受け取ったあなただけが、自分の秘密鍵でその箱を開けられる。この理解で合ってますか? 完璧です。これ、昔は安全な鍵をどうやって相手に渡すかっていう、その鶏と卵みたいな問題があったんですけど。あー、そっか。 この方法ならいきなり安全なやり取りを始められるんです。で、この流れを覚えるためのちょっといいリズムがあって。お、何ですか? 公開鍵で暗号化、秘密鍵で復号。公開鍵で暗号化、秘密鍵で復号。なるほど、歌みたいで覚えやすい。 もう一回行きましょうか。公開鍵で暗号化、秘密鍵で復号。はい、公開鍵で暗号化、秘密鍵で復号。 確かに、公開してる鍵で暗号化するって考えると、しっくりきますね。でもあの、資料を読んでて一つ「あれ?」って思ったことがあって。はい、何でしょう。 この仕組みを逆に使うとデジタル署名になるとありますよね。ええ。でも自分の秘密鍵で印をつけたら、 それってみんなが持ってる公開鍵で中身が見えちゃうってことじゃないですか。暗号として意味なくないですか? いやー、素晴らしい質問ですね。まさにその通りなんです。え、そうなんですか?ここでの目的はもう秘密にすることじゃないんですよ。 じゃあ何が目的なんですか?本人であることの証明なんです。証明。秘密鍵で印をつけるっていうのは、 いわば偽造できないデジタルなハンコを押すようなものなんです。ハンコですか?はい。 そのハンコが本物かどうかは、みんなが持ってる公開鍵で確かめられる。でも、そのハンコを押せるのは世界であなただけ。 あー、なるほど。だからこのデータは間違いなく本人が送ったって証明できるわけですね。そういうことなんです。 実は、あのHTTPSとかもこの仕組みがベースになっていて。へー。最初にこの公開鍵の仕組みで、 今日だけ使う合言葉みたいなのを安全に交換して、その後の通信はそれで高速にやるっていう、まあ合わせ技が使われてるんですね。 なるほどな。じゃあ今回の話をまとめると、まず誰にでも配るための公開鍵っていうオープンな南京錠があって。ええ。 それと対になる、自分だけが隠し持つ秘密鍵っていう鍵がある。はい、その二つがセットですね。で、その使い方を逆にすると、 今度は本人証明のためのデジタルなハンコにもなると。いや面白い。ええ、まさにその通りです。 この仕組みではその秘密鍵が、デジタルの世界でのあなたの印鑑そのものになるわけです。印鑑、ですか。 では、最後に一つ、リスナーの皆さんに考えてみてほしいんですが、そのデジタルの自分を証明する鍵を守る事って、現実世界の自分自身を守る事と一体どう繋がっているんでしょうか。
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