システムの寿命と修理時間
4分58秒 | ハードウェア基礎FE
基本情報技術者試験の頻出テーマを解説した動画コンテンツです。
トランスクリプト(字幕テキスト)
ねえ皆さん、どっちがいいシステムだと思いますか?滅多に壊れないシステムと、壊れても一瞬で直るシステム。 実はこれ、システムの安定性を考えるプロたちがいつも頭を悩ませてる、大きな問題なんですよ。 今日はですね、この究極の問いに答えるための鍵となる、寿命と修理時間っていう2つの物差しについて、一緒に見ていきましょう。 では早速ですけど、皆さんにちょっと、究極の選択をしてもらいたいと思います。 もし新しいスマートフォンを買うとしたら、次の2つのうち、どっちのスマホを選びますか? 選択肢はこれです。スマホAはなんと、10年間も壊れない。すごいですよね。 ただ、一度壊れちゃうと、修理にまるまる1か月かかります。 一方で、スマホBは毎月のように壊れちゃうんですけど、修理はたったの1分で終わる。さあどうでしょう。 いや、これめちゃくちゃ悩みますよね。実はこれこそが、システムの専門家が日々向き合っているトレードオフ、そのものなんです。 こういう悩ましい問題を、なんとなくの感覚じゃなくて、ちゃんと客観的に判断するために、プロは2つの指標を使います。 まず1つ目は、システムがどれだけ長く健康な状態でいられるか、いわばその寿命を測る指標ですね。 それがこのMTBF。日本語だと平均故障間隔って言います。 これはつまり、一度壊れてから次にまた壊れるまでの平均時間のこと。 まさにシステムの寿命とか、元気でいられる期間って感じですよね。 これはシステムの信頼性、つまりどれだけ信じて使い続けられるかっていう価値に直結するわけです。 で、このMTBFで目指すことは、もうめちゃくちゃシンプルです。 システムの健康な時間は長ければ長いほど良い。ただそれだけです。 じゃあ今度は、もう一つの物差しを見ていきましょうか。 2つ目の大事な指標は、システムがもし壊れてしまったら、その後どうなるのか?って点に注目します。 それがMTTR、平均修復時間ですね。 これも文字通りで、壊れてから直るまでに平均でどれくらいの時間がかかるかってことです。 つまり、システムが使えないダウンタイムですね。 これはシステムの保守性、壊れたときにどれだけ簡単かつ素早く元に戻せるかっていう能力を表しています。 もうお分かりですよね。このMTTR、つまり修理の時間は、 さっきとは真逆で、短ければ短いほど良いんです。 さて、ここからがすごく面白いところなんです。 この2つの数字、MTBFとMTTRは別々に見ていてもダメで、 これを組み合わせることで、初めてそのシステムの本当の実力が見えてくるんです。それが稼働率っていう考え方なんですね。 そして、その稼働率をズバリ数字で表すのがこの式です。 健康な時間、MTBFを、健康な時間と修理時間の合計で割る。 これで、システムが全体の時間のうちどれくらいの割合でちゃんと動いてくれていたかがバシッとわかるわけです。 なんて、思わず声に出しちゃった方もいるかもしれませんね。 大丈夫、大丈夫です。この式、見た目ほど全然難しくないんで、もっとこう感覚的にわかるように説明しますね。 この式の本質は、実はすっごくシンプルなんですよ。要は、 システムが存在する全ての時間のうち、元気に動いていたハッピーな時間がどれくらいの割合を占めてるの?ってのを計算してるだけなんです。 分母が全体の時間で、分子が正常だった時間。ね、こう考えるとシンプルでしょう? はい、というわけで、今日のポイントをちょっとおさらいしてみましょうか。 大事なポイントは3つです。まず、MTBFはシステムの信頼性を示していて、とにかく長いほうが良い。 次に、MTTRはシステムの保守性を示していて、こちらは短いほうが良い。 そして、稼働率っていうのはこの2つを組み合わせることで、システムが本当に使える時間の割合を教えてくれるすごくパワフルな指標だってことですね。 さて、ここまでわかったうえで皆さんに最後の質問です。 皆さんが毎日使ってる、もう絶対止まってほしくない大事なサービスを思い浮かべてみてください。 銀行のシステムとか、仕事で使うクラウドサービスとか。 それって、ものすごく長い健康な時間と、ものすごく短い修理時間、どっちを優先してほしいですか? もしかしたら、そのサービスが何なのかによって答えは変わってくるかもしれませんね。
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