IoTをつなぐ技術:5GとLPWA
6分28秒 | IOT基礎FE
基本情報技術者試験の頻出テーマを解説した動画コンテンツです。
トランスクリプト(字幕テキスト)
さあ今日はですね、私たちの周りにあるもう本当に無数のもの、いわゆるIoTがどうやってインターネットに繋がっているのか その通信技術のちょっと意外な関係について一緒に見ていきたいと思います。 で、いきなりなんですけど、皆さんこう思いません?IoTの通信なんてもう全部あのパワフルな5Gでいいじゃん、って。 うん、思いますよね。今日はこの誰もが一度は考えるであろう シンプルな疑問から、話を始めていきましょう。 まずはこの物語の主役の1人を紹介します。もう皆さんご存知ですよね。 通信の世界のまさにスーパーマン、5Gです。 5Gって聞くと、やっぱりとにかく速いっていうイメージが強いじゃないですか。映画のダウンロードが一瞬で終わったりとか、 オンラインゲームがカクカクしないで、ものすごくスムーズに動いたりとか。 まさに僕たちのデジタルな生活をもう根本から変えちゃうすごい力を持った技術だって、そう思われていますよね。 でも5Gのすごいところって、実はただ速いだけじゃないんですよ。 このスーパーパワーは大きく分けて3つあります。まず高速大容量。それから反応速度が人間にはもう感知できないくらい速い、超低遅延。 そして、例えばスタジアムにいる人みんなが同時にスマホを使ってもへっちゃらな多数同時接続。 この3つが全部揃ってるからこそ、5Gって、もう何でも解決できる究極のヒーローに見えるわけです。 でも本当にそうでしょうか。スーパーマンがいればどんな問題も全部解決、とはなかなかいかないんですよね。 ここで最初の疑問に戻ってみましょう。どうしてあの5GだけじゃこのIoTの世界を全部カバーしきれないんでしょうか。 ちょっとこの具体的な場面を想像してみてください。人里離れたずーっと山奥にあるダム。 そこにぽつんと置かれたセンサーがあって、その仕事は1日にたった1回だけ、「水位は正常ですよ」っていうほんの少しのデータを送るだけ。 このものすごくシンプルな仕事のために、わざわざスーパーマンを呼ぶ必要って、ありますかね? そうなんです。実はスーパーマンにもちょっと苦手なことがあるんですね。彼のあの圧倒的なパワーってものすごいエネルギー、つまり電気を食うんです。 山奥にあるセンサーの小さなバッテリーじゃあっという間に切れちゃいますよね。 それに彼の声、つまり5Gの電波をそんな遠くまで安定して届けるのって、結構大変でお金もかかるんです。 スーパーマンがちょっと困っちゃうようなこういう状況で、静かに、でも確実に 仕事をこなしてくれるもう1人のヒーローがいるんです。その名前は、LPWA。 LPWA。あんまり聞き慣れない名前かもしれないですけど、その意味はものすごくシンプルです。 名前の通り、Low Power、つまり低電力で、Wide Area、つまり広い範囲をカバーする通信技術。 少ない電力で、ずっと遠くまで情報を届けるのが得意なスペシャリストなんですね。 そして、ここが今回の話の一番のポイントです。この2人のヒーローの関係性ですね。 5Gが100メートルをあっという間に駆け抜けるスプリンター、つまり爆発的な力を持つスーパーマンだとすると、 LPWAは、ほとんどエネルギーを使わずに、とんでもない距離を走り続けられる驚異的なスタミナを持ったマラソンランナーなんです。 もう全くタイプが違うヒーローだったことがよく分かりますよね。 このマラソンランナーの強みを見てみましょうか。まず、信じられないくらいの省エネ性能。 なんと乾電池1つで何年も動き続けることができるんです。すごいですよね。そしてその信号は数キロ先まで届く。 さっきのダムの水位みたいに、ほんのちょっとのデータをたまに送るだけ、みたいな仕事にはもうこれ以上ないくらいぴったりな能力なんです。 さて、ここからが面白いところです。この2人はライバルなんかじゃなくて、実は最高のパートナーなんですよ。 じゃあこのスーパーマンとマラソンランナーが協力すると、一体どんな未来が作れるのか。ちょっと見ていきましょう。 この表を見てもらうと、もう一発で分かりますよね。スピードの5GとスタミナのLPWA。 消費電力とか通信できる範囲、それから得意なことが全く逆なんです。 高画質な動画を見たりとか、一瞬の判断が命取りになる 自動運転車なんかはもう間違いなく5Gの出番。 一方で、水道メーターの数値を自動で送ったり、広い農場の土の状態をチェックするセンサーみたいに、 少ないデータを安く長い期間送りたい場合はLPWAが最適なんです。 つまり、一番大事なポイントはこれなんです。どっちが優れているかっていう話じゃないんですね。まさに使い分け。 その仕事の内容に合わせて、一番ぴったりのヒーローを送り込むこと。これこそがこれからのIoT社会を支える一番重要な考え方になるんです。 それでは今回の話をまとめていきましょう。このスーパーマンとマラソンランナーが僕たちの未来をどうやって繋いでいくのか、そのポイント、最後に確認しておきましょう。 要点は3つです。まず、スーパーマンである5Gはパワーとスピードが絶対に必要になる都会や工場なんかで大活躍します。 そしてマラソンランナーのLPWAは、持久力と広い範囲をカバーする能力が大事な山の中とか、社会インフラの設備なんかでその力を発揮します。 そして、この2人が力を合わせることで、あらゆるものが無駄なく効率的に繋がる、本当の意味でのIoT社会がやっと実現するんですね。 最後に皆さんに1つ問いかけて、この解説を終わりたいと思います。あなたのこれからの生活や仕事の中で、 このスーパーマンとマラソンランナー、どっちのヒーローがより大きな役割を果たすことになると思いますか?ちょっと考えてみるのも面白いかもしれませんね。今回の解説は以上です。
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