通信の礼儀作法:TCPとUDP
5分37秒 | NW基礎FE
基本情報技術者試験の頻出テーマを解説した動画コンテンツです。
トランスクリプト(字幕テキスト)
こんにちは、今日のテーマはインターネット通信の裏側にある礼儀作法です。メッセージを送るとき、相手にちゃんと届いたかなって、ちょっとドキドキすることありますよね。 実はインターネットの通信も、まるで人間みたいにちゃんと作法をわきまえているんです。今回はそんな通信の世界をちょっと覗いてみることにしましょう。 例えばLINEでメッセージを送ったとき、既読がつくまですごく気になったりしますよね。インターネットの世界にもそれとそっくりな仕組みがあるんですよ。 1つは郵便局みたいに「絶対に届けます」っていう確実性を最優先する方法。そしてもう1つは「とにかく速さが命」っていうスピード重視の方法。 この全く違う2つのやり方があるんです。さて、まず登場するのがこのTCP。彼はとっても礼儀正しい信頼できる通信方法です。 例えるなら、いきなり用件を話し始めるんじゃなくて、まずは電話をかけて、「もしもし、今お話ししても大丈夫ですか?」ってちゃんと相手の都合を確認するような、 そんな丁寧さを持ってるんですね。その丁寧さの秘密がこのスリーウェイ・ハンドシェイク。日本語にすると「3回の握手」ですね。 「なんでわざわざ3回も握手するの?」って思いますよね。それはこれから大事なデータを送る前に、お互い準備は万端ですか?って 確実にお互いの状況を確認し合うためなんです。じゃあこの3回の握手、どんな感じか実際にやってみましょうか。まず指を1本立てて、1つ目。 こちらから「もしもし、聞こえますか?」って声をかけます。すると相手から返事が来ます。はい、2つ目。「はい、聞こえてますよ。そちらも大丈夫ですか?」って。 最後に3つ目ですね。「はい、こちらもバッチリです。じゃあ本題のデータを送りますね」と伝える。これで初めてお互いが安心して通信できる道が開けるわけです。 そうなんです。TCPがくれる一番の価値っていうのはこの確実性。つまり安心感なんですよね。大事なメッセージが途中でなくなっちゃうかもなんて心配がない。 これってすごく心強いことじゃないですか。ただちょっと考えてみてください。一刻を争う、本当に緊急の場面で、 「えーっと、もしもし、聞こえていらっしゃいますでしょうか?」なんて、のんびりしたやり取りをしていて、果たして間に合うんでしょうか。 もっとこう、パッと送れる方法はないんでしょうかね。そこで登場するのがもう1人の主役、UDPです。彼は丁寧なTCPとはもう真逆。 礼儀作法?そんなの気にしません。挨拶よりもスピードだろっていう感じで、速さを何よりも優先する超せっかちまスプリンターなんです。 UDPのやり方はもうまさにこれ。「とりあえずこれ投げとくからね、そりゃ!」って感じですね。相手が受け取れたかどうかなんて確認しないんです。 なぜなら彼にとって大事なのは、完璧さよりも今この瞬間に情報を届けること。それだけだからです。この圧倒的なスピード感。 これがUDPの真骨頂です。多少データが抜け落ちたって気にしない。その代わり誰にも追いつけないほどの速さを手に入れる。それがUDPのやり方なんですね。 じゃあ、この投げっぱなし戦法、どんな時に役立つんでしょうか。例えばライブの動画配信とかオンラインゲーム。ほんのちょっと映像が乱れたとしても、 通信が遅れたとして大事なシーンで画面がカクカク止まっちゃうより全然いいですよね。こういうリアルタイム性が命の場面では、UDPこそがスターなんです。 さあ、これで2人のキャラクターが揃いましたね。礼儀正しくて確実なTCPと、スピーディーで自由なUDP。ここからはこの2人を直接比べてみましょう。 まさにこの2人の性格がくっきり分かれてますよね。TCPは「初めましてよろしくお願いします」ってしっかり握手してからビジネスを始める感じです。 一方のUDPは「よっしゃ行くぜ!」って挨拶もそこそこに、もう走り出してるアスリート。本当に正反対です。ではまとめに入りましょう。 結局のところこれってどっちが良いとか悪いとか、そういう話じゃないんですよね。大事なのはその目的のためにどちらの特性が合っているかっていうことなんです。 つまり全てはこの言葉に集約されます。「確実性のTCP」か、「スピードのUDP」か。絶対に失ったら困るメールやファイルのやり取りには、もちろん確実なTCPを。 少しぐらいトゲあってもいいからリアルタイムで見たい動画配信にはスピードのUDPを。私たちのインターネットはこうやって見えないところですごく賢く使い分けられてるんですね。 最後に、少し考えてみてください。あなたが毎日何気なく使っているそのインターネット。その裏側では、 今日お話しした礼儀正しい計画者と足の速いスプリンターが絶妙なコンビネーションであなたを支えてくれているんです。 そう考えるといつものインターネットが少しだけ違って見えてきませんか?今日の解説はここまでです。
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