論理ゲート:コンピューターの意思決定
6分07秒 | FE基本情報
基本情報技術者試験の頻出テーマを解説した動画コンテンツです。
トランスクリプト(字幕テキスト)
こんにちは。皆さんが毎日当たり前のように使っているスマホとかパソコン。 あれがどうやって考えているのか。 その心臓部の秘密、論理ゲートの世界へ早速ダイブしていきましょう。 まずはこのものすごく素朴な疑問からですよね。 コンピューターって突き詰めると電気がついているか消えているか。 つまり、1と0。この2つの状態しか分からないんですよ。 たったそれだけなのに、なんであんなに複雑なゲームができたり動画を編集したりできるんでしょうか。 不思議ですよね。 その謎を解く鍵、それこそが今日お話しする論理ゲートなんです。 そうなんです。僕たちが生きているこのデジタルな世界って 本当に全てがこの0と1っていうたった2つの選択肢でできているんです。 信じられないくらいシンプルですよね。 じゃあこのめちゃくちゃシンプルな0と1がどうやって複雑な判断につながっていくのか。 その仕組みを今回はすごく分かりやすいツール、ベン図を使って見ていきましょう。 数学だって身構えなくて大丈夫ですよ。 ただ図形を眺めるだけなんで楽な気持ちでついてきてくださいね。 よし、じゃあ準備はいいですか? まずはコンピューターの思考の、もう本当基本中の基本、一番シンプルで分かりやすい2つのルール、ANDとORから見ていきましょう。 まずはANDです。 これは何かっていうと、例えるなら超頑固な番人みたいな感じ。 AとB両方の許可証がないと絶対に倒産って言って どっちか1つでも欠けてたらもう問答無用でダメって言っちゃう、すごく厳しいルールなんです。 で、これをベン図で見るともう一発で分かります。 ほら見てください。円Aと円B、この2つがぐっと重なり合う、まさにこの真ん中の部分だけがピカッと光っていますよね。 これこそが両方の条件が揃ったよっていう瞬間を目で見て分かるようにしているわけです。 面白いですよねこれ。 さてお次はORです。 さっきの頑固な番人とはもう真逆。 こっちはすごく心の広い友達みたいな感じです。 Aの鍵でもBの鍵でもどっちか持っていれば、いよいよ入ってみたいに片方だけでも条件を満たしていればいつでもOKって言ってくれるんです。 ベン図で見るとこの心の広さがよく分かります。 ほら、ORの場合は円Aも円Bも全部が明るく光っている。 AだけでもBだけでももちろん両方重なっていてもOK。 全部を丸っと包み込むようなこの光り方がORの優しさなんですね。 さて基本のANDとORはOKですね。 じゃあここからがちょっと面白い応用編。この2つをうまく使うと、もっとユニークでちょっとひねくれた判断ができるようになるんですよ。 それがこの排他的なXORです。 じゃあここでちょっと考えてみましょうか。 ANDは両方とも。 ORはどっちかあればOK。 じゃあAかBのどっちか1つだけがいい、でも両方一緒はダメっていうわがままな条件をつけたい時どうしたらいいと思います? その答えこそがこれです。XOR。 日本語だと排他的論理和なんて言いますけど、大事なのはその名前にも入っている排他的ってとこ。 何かを仲間はずれにしちゃうってのがこいつの味噌なんです。 そしてこのベン図を見ればXORの性格が全部分かります。 いきますよ。ほら、ORみたいに全部が光るんじゃなくて、なんと2つの円が重なっているど真ん中の部分だけがまるでブラックホールに吸い込まれたみたいにすっと消えちゃうんです。 まさに両方が共通している部分だけが綺麗に排除される。 この消え方すごくないですか?強烈なインパクトがありますよね。 そうなんです。XORの核心はまさにこの排他的、つまり仲間はずれにするっていう考え方。 お互いが共通で持っている部分を、「ごめん、君は仲間はずれね」ってやっちゃうロジックなんですよ。 ちょっと意地悪な感じもするけど面白いですよね。 さて、ここで一旦まとめましょう。 この表を見れば3つのゲートの違いが一目瞭然ですね。 ANDは重なったとこだけ。 ORは全部。 そしてXORは重なったとこ以外。 どうです。この3つの光りのパターンさえ覚えちゃえばもう論理ゲートの基本はばっちりですよ。 さあ、ここからがクライマックスですよ。 今まで見てきたこのベン図っていう綺麗なアイデアが、じゃあ一体どうやって僕らの手のなかにあるスマホとかの心臓部、つまり本物の電子回路になっているのか、そのまるで魔法みたいなプロセスを追いかけてみましょう。 この流れって大体3つのステップになっているんですね。 まず最初に「両方じゃなきゃダメ」みたいな目には見えない抽象的なルールがある。 次にそれを今日僕らが見てきたみたいなベン図っていう目で見て分かる設計図に起こすんです。 そして最後にその設計図を元に電気を実際にオンオフする物理的な電子回路として形にするわけです。 アイデアが現実になる瞬間ですね。 これ信じられますか? 今皆さんがまさにこの画面を見ているそのスマホやパソコンの中に、今日学んだANDとかORとかXOR、この単純なゲートが文字通り何十億個っていう単位で入っていて、目にも止まらないスピードで判断を繰り返しているんですよ。 あなたがマウスをカチッてするその一瞬でこの小さな巨人たちがうわーって働いているんです。すごい世界ですよね。 最後にちょっとこんなことを考えてみませんか? たった3つのものすごくシンプルなルールがこれだけ複雑で豊かなデジタル世界を創り上げたわけです。 だとしたら僕たちの周りにはまだ誰も気づいていないだけで世界をがらっと変えてしまうようなそんなシンプルなアイデアがまだ隠れているんじゃないでしょうか。
このコンテンツは Web society で視聴・学習できます。