プロジェクトの健康診断:EVM
6分17秒 | PMコストFE
基本情報技術者試験の頻出テーマを解説した動画コンテンツです。
トランスクリプト(字幕テキスト)
あなたのプロジェクト進捗は順調ですか?いや、その順調って本当に正しく把握できていますかね? 今日はそのためのめちゃくちゃ強力なツール、EVMについてわかりやすく解説していきます。 さて、まずはですね、プロジェクトでよくある、でもすっごく誤解を招きやすいあるあるなシナリオから見ていきましょうか。 ちょっと想像してみてください。予算が100万円のプロジェクトがあって、今ちょうど半分の50万円を使い切ったところです。 さて、このプロジェクト、計画通り進んでいると思いますか?どうでしょう。 ですよね。多くの人がまあそう考えますよね。使ったお金と作業の進み具合が同じなら、まあ問題ないだろうって。 でも、実はここにめちゃくちゃ大きな落とし穴があるんですよ。 もしですよ、もし、予算を半分使ったその時点で、実際の作業が全体の20%しか終わってなかったとしたら。 どうです?これもう大ピンチですよね。残りの予算50万円で、なんと80%もの作業を終わらせなければいけない。 これ、使ったお金だけ見てたら、この絶望的な状況に全く気づけないっていうわけです。 そこで大事になってくるのが、もっと正確に進捗を測る方法なんです。 そのためにEVMがプロジェクトの健康診断として、ものすごく役立ってくれます。 このEVMっていうのは、なんとなくのどんぶり勘定じゃなくて、客観的な数字でプロジェクトの状態をバシッと把握するためのマネジメント手法です。 その基本となるのが、たった3つの重要な指標なんですね。 この3つです。PVは計画、ACは実際に使ったコスト。 そして一番大事なのが、この3つ目のEV。アーンドバリューです。これはあなたが実際に完了させた作業を通じて、稼いだ価値のことなんです。 使ったお金、つまりACじゃなくて、生み出した価値、EVで進捗を測る。これがEVMの心臓部なんですね。 では、ここからは資格試験なんかでも、もちろん実務でも、最も重要と言える計算式を見ていきましょう。 コスト効率指数、CPIです。 式はこれ見てください。驚くほどシンプルですよね。 稼いだ価値EVを、実際に使ったコストACで割る。たったこれだけです。でも、この数字が持つ意味はとてつもなく大きいんです。 このCPIが1を下回る。これがプロジェクトにとって、もう危険信号なんです。 つまり、あなたのプロジェクトがもう公式に赤字だってことが確定するわけです。 1万円使ったのに8000円分の仕事しかできてませんよっていう厳しい現実が、このCPIが1未満っていう数字ではっきりと示されちゃうんです。 まさにそうなんですよ。この感想の通り、EVMがもたらすこの逃げ場のない明確さ。 これこそが、実はプロジェクトを救う鍵になるんです。 そう、EVMはまさにレーダーなんです。 重要なのは、ただ問題を見つけるだけじゃない。CPIの悪化っていう予兆を早めにキャッチできれば、ちょっとコストを抑えようとか、 お客さんと納期を再交渉しようとか、手遅れになる前に対策が打てる。これが最大のメリットなんです。 さて、この話が本当に面白くなってくるのはここからです。 このデータをただ見るだけじゃなくて、可視化して、さらにはプロジェクトの未来予測にまで使えちゃうんですよ。 よくプロジェクトの管理画面なんかで使われるのがこのS字カーブっていうグラフです。 さっきの3本の線、PV、AC、EVをグラフに描くだけで、プロジェクトの状態がパッと一目で分かるようになります。 で、このグラフのすごいところは、線の位置関係を見るだけで、瞬時に診断ができるってことなんです。 EVの線がACの線より下にあったら、それはもう予算超過、赤信号です。 そしてEVの線がPVの線より下なら、それはスケジュールが遅れてるっていう黄色信号。ものすごく直感的で分かりやすいですよね。 ここで試験を受ける方のためにも、ちょっとした裏技をひとつ。 もし試験で「今のペースで進んだ場合、最終的なコストはいくらになりますか?」みたいな問題が出たら、この式を思い出してください。 プロジェクト全体の予算を、現在のCPIで割るだけ。これで簡単に答えが出せちゃいます。 ちなみに補足ですけど、このコスト効率のCPIとよく似た指標にSPIっていうのがあります。 これはスケジュール効率指数。計算式はEVをPVで割るんです。 CPIはお金の効率、SPIは時間の効率。ごっちゃにならないように覚えておきましょう。 では、最後にこれまで見てきた数字の話を、全てのプロジェクトマネジャーに聞いてほしい、現場からのリアルな教訓と結びつけて締めたいと思います。 これはすごく心に刺さる言葉ですよね。 遅れを取り戻そうとして残業を増やす。すると残業代でコスト、ACはどんどん膨れ上がりますよね。 一方でチームは疲れてヘトヘトになって生産性は落ちる。つまり、稼げる価値EVは下がっていく。 その結果どうなるか。CPIは一気に急降下するんです。 というわけで、今回の要点をまとめます。 まず、EVMはプロジェクトの健康診断です。 そしてCPIはEV÷AC。これが1未満なら赤字確定。 S字カーブを使えば状況が一目で分かります。 そして何より覚えておいてほしいのは、プロジェクトの数字っていうのは、結局チームメンバーの働きやすさとか幸福度と直接繋がってるってことです。 さて、これで皆さんはトラブルを早期発見できる強力なレーダーを手に入れました。 この知識を武器に、あなたは自分のプロジェクトの舵取りを、これからどう変えていきますか?ぜひ考えてみてください。
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