WBS__あなたのプロジェクトの最強の防衛線
6分37秒 | PM計画FE
基本情報技術者試験の頻出テーマを解説した動画コンテンツです。
トランスクリプト(字幕テキスト)
今回はですね、プロジェクト管理における、まあ言ってみれば最強の武器、WBS(作業分解構造図)について解説します。 これ単なる図じゃないんですよ。次から次へと変わっていく要求とか、予期せぬトラブルから、 あなたのプロジェクトをがっちり守り抜くための、まさに最強の防衛線なんです。早速見ていきましょう。 さて、プロジェクトを進めていると、皆さんこんな経験ありませんか? なんかいつの間にかやるべきことが増えちゃって、ゴールがどこかわからなくなって、 気づいたら納期に追われて、もうデスクの上はカオス状態みたいな。 これ結構あるあるだと思うんですけど、一体全体なんでこんなことになっちゃうんでしょうか。 その原因のほとんどはこれなんですよね。次から次へと湧いてくる追加の要求、 つまりスコープの変更に対して、防御が甘いことにあるんです。 そのもろい防衛線を、もう鋼鉄のようにガチガチに固めてくれる解決策こそがWBSなんです。 これ決して退屈な管理ツールなんかじゃなくて、プロジェクトを混沌から救い出すヒーローみたいな存在なんですよ。では、そのヒーローが持つ力の源、WBSの作り方の核心に迫っていきましょうか。 まず、絶対に絶対に理解しなければいけないのが、たった一つの、でもめちゃくちゃ重要な原則。100%ルールです。 でその100%ルールを支える考え方が、このMECE、MECE(ミーシー)なんですね。 聞いたことありますかね?「漏れなく、ダブりなく」っていう意味で、 コンサルティングの世界なんかでもよく使われる思考法なんですけど、これがWBSのまさに土台になるわけです。 シンプルですけど、これがもう本当に大事なんです。 さあ、このスライドが示す通り、ルールは絶対100%なんです。 細かく分解した一つ一つのタスク、これを全部足し合わせたら、 プロジェクト全体の作業量とぴったり100%にならないとダメなんです。 もし101%になってたら、それは余計な作業が紛れ込んでるってことだし、 99%だったら、何か大事なことを見落としてる証拠。過不足は一切許されないということですね。 じゃあ、なんでそんなに100%にこだわるのか、その答えがこの言葉に全て詰まってます。 WBSに書かれていない作業はスコープの外側にある、つまりやりませんと。 これがあの厄介なスコープクリープ、つまりなし崩し的に作業が増えていく現象からチームを守る魔法の言葉になるんです。 この境界線こそが最強の防衛線たる所以なんですね。さて、全体を100%で捉えるっていう構造はOKですよね。 じゃあ次のステップに進みましょう。次に気になるのは、 タスクを一体どこまで細かく分解すればいいの?っていうこのサイズ感の問題です。 ここでぶつかるのが、童話から名前がついたゴルディロックス問題です。 タスクの分け方が大きすぎると、「あの件、進捗どうですか?」って聞いても、 「はい、頑張ってます」みたいなよくわからない返事しか返ってこない。逆に細かくしすぎると、管理しなければいけない項目が膨大になって、マネージャーがもう悲鳴を上げると。 熱すぎず、冷たすぎない、あの丁度良いスープを見つけなければいけないわけです。 そこで、一つの目安として業界の標準になっているのがこのルールです。 WBSで管理する一番小さな作業の単位、これをワークパッケージって呼ぶんですけど、 このサイズをですね、担当者一人が大体40時間から80時間、まあつまり一週間から二週間くらいで完了できる規模にする。 これが理想とされてるんですね。これなら進捗報告も具体的になるし、管理する側も現実的ですよね。 さて、これで基本はバッチリです。ここからは、ただWBSを知ってるっていうレベルから、 自在に使いこなすプロフェッショナルの領域に入っていきましょう。 アマチュアとプロを分ける、一歩進んだテクニックを覗いてみましょうか。 このスライド、すごく分かりやすいですよね。まず左側。これがプロジェクトを迷走させる典型的なダメなWBSです。 作業に抜け漏れがあったり、タスクの大きさがバラバラで、もう計画がガタガタ。 一方、右側の良いWBSを見てください。MECEが徹底されてて、タスクの粒度も綺麗に揃ってる。 左が混沌への片道切符だとしたら、右は成功への設計図です。この差はもう天地ほどありますよ。 さらにプロは、この設計図をより強力にするためのツールを使いこなします。 一つがコード体系。それぞれのタスクに1.1.2みたいな固有の番号、まあ言ってみれば住所を振ってあげるんですね。 こうすることで、コストとか進捗の管理が驚くほど簡単になります。そしてもう一つがWBS辞書。 これは各タスクの詳しい作業内容とか、何を以て完了とするかをちゃんと文書で定義した説明書です。 これがあれば、「いや終わったって言ったじゃないですか」みたいな認識のズレがなくなるわけです。 さあ、これで理論武装は完璧です。最後に、作り上げたこの完璧なWBSを、 実際のプロジェクト計画の中でどうやって活かしていくのか、その流れを見ていきましょう。 あ、その前に。PMPみたいな資格試験を目指している方、ちょっと耳を貸してください。 これ得点に直結する超重要ポイントです。WBSを作成するっていうプロセスは、 PMBOK(あの知識体系)で言うところのプロジェクトスコープマネジメントっていうカテゴリーに分類されるんです。 ここ午前試験とかで本当によく問われるんで、必ず、必ず覚えておいてくださいね。そして実務では、この流れがもう黄金律です。 まずステップ1、WBSで「何を」やるべきかを完璧に洗い出す。これがWHATの定義ですね。 でその次に繋がるのがステップ2、RACI(ラシ)チャートなんかを使って、 定義したタスクを「誰が」責任を持ってやるのか、これを明確に割り当てるんです。 このWHATからWHOへの流れを意識できるだけで、あなたはもう単なる担当者じゃない。できるプロジェクトマネージャーへの第一歩を踏み出したと言ってもいいでしょう。 さあ、これであなたもプロジェクトの混沌に立ち向かうための強力な武器、そして精密な設計図を手に入れたわけです。 この知識という武器を使って、あなたの次のプロジェクトにどうやって確固たる秩序をもたらしますか? ぜひ、次のミーティングからでも試してみてください。
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