クリティカルパス:「最長の道」を探せ
6分32秒 | PMスケジュールFE
基本情報技術者試験の頻出テーマを解説した動画コンテンツです。
トランスクリプト(字幕テキスト)
こんにちは。今日のこの解説、テーマはプロジェクト管理からちょっと面白いコンセプトを持ってきました。 クリティカルパスです。これ一見するとね、えーそうなの?って思うような話なんですけど、実はめちゃくちゃ強力な考え方で、 プロジェクトを成功させるにはなんと、一番長い道を知ることがスタート地点になるんですよ。まずはすごく身近な例から見ていきましょうか。 さていきなりですけど、こんな状況を想像してみてください。夕食の準備です。ご飯炊くのに40分、おかずは20分でできると。 さあ、両方いっせーのーで始めて最短でいただきます、ができるのは何分後でしょう。 ま、これは簡単ですよね。そう、答えは40分ですよね。 だっておかずが20分でパパッと出来上がっても、肝心の御飯が炊けるのを待たないといけないですから。 この御飯を炊く時間、これが食事全体の時間を決める、いわゆるボトルネックになってるわけです。 実はこの考え方こそがこれから話すプロジェクト計画のど真ん中にあります。 今の料理の話みたいに、プロがやる大きなプロジェクトにもいろんな作業の順番とか、 これが終わらないと次にいけない、みたいな関係性。いわゆる依存関係、っていうのがたくさんあるんですね。 じゃあ、それをどうやって整理して全体を把握するんでしょうか。 そこで登場するのがこのアローダイアグラムというやつです。これはたくさんの作業が複雑に絡み合っているプロジェクトで、 どれが先でどれが後か、っていうのを線でつないで見えるようにした図ですね。 これがあるおかげでプロジェクトの全体像がもうパッと見てわかるようになるわけです。さあ、ここからが本題ですよ。 このごちゃごちゃっとしたアローダイアグラムの中に、実はプロジェクト全体のスケジュールをガッチリ握っている、 たった一本の特別な道っていうのが隠れているんです。それこそが今日のテーマ、クリティカルパスなんですね。 この定義、よく見てください。ポイントは、合計時間が最も長くなる経路、という部分。 プロジェクトは一刻も早く終わらせたいのに、なぜか一番時間がかかる、つまり最も長い道を探すんですよ。 って、思いますよね。普通思いますよ。え、なんで最長ルートを探すのが普通じゃないの?って、 ほとんどの人がここで一回つまづくんですね。でもこの直感に反するところこそが、 このクリティカルパスっていう考え方のミソであり、一番面白いところなんです。 じゃあ、なんで最長が大事なのか。その謎を解くキーワードがこの「スラック」っていう言葉です。 日本語にすると余裕とかゆとりみたいな意味ですね。ここが一番のポイントです。 クリティカルパスっていうのは、言い換えるとプロジェクト全体が終わるまでの最短時間を決めてしまっている道なんです。 だからこの道の上にある作業には一切の余裕、つまりスラックがない。もしこの道で一日遅れたら、 プロジェクト全体が問答無用で一日遅れる。だからこそクリティカル、つまり致命的に重要な道って呼ばれるわけなんですね。 もう一度このスラック、つまり余裕についてみてみましょう。これはプロジェクトの最終納期に 影響を出さずに、その作業をどれくらいなら遅らせてオッケーか、という時間のことです。 一番最初の料理の例で考えてみると分かりやすいですよね。おかず作りにはご飯が炊き上がるまでの40分、20分で、 20分間のスラックがあったわけです。 この表をみるとその違いがはっきりしますよね。クリティカルパス上の作業はスラックがゼロ。 もう一切の遅れが許されないプロジェクトの生命線です。だから、実際の現場のマネージャーはこういうんですよ。 クリティカルパス上の担当者だけは、絶対に無理をさせるな、風邪も引かせるな、って。 それくらい徹底的に守られるんです。逆にそれ以外の作業にはスラックがあるんで、まあ多少の遅れなら吸収できる。 どこに一番気をつけて、どこに資源を集中すべきか、もう一目瞭然ですよね。じゃあ、 このめちゃくちゃ大事なクリティカルパスを、どうやって見つけ出すのか。 なんか計算とか難しそうって思うかもしれないですけど、大丈夫。ここは一つ、面白いパズルを解く気分でやってみましょう。 ねえ、いい考え方でしょ。なんか難しい数式をこねくり回すんじゃなくて、 ルールに沿って解いていくパズル。こう考えると、一気にハードルが下がりますよね。 で、そのパズルのルールは、驚くほどシンプルなんです。特に大事なのがこのステップ2。 複数の矢印が一つに集まってくる合流地点に来たら、そこまでのルートがいくつかあるわけですけど、 必ず一番時間がかかってる数字を選んで、次に進むんです。 だっていちばん遅い作業が終わるまで、次の工程には進めないですからね。 このルールさえ覚えておけば、誰でもクリティカルパスは見つけられますよ。 さて、だいぶクリティカルパスの正体が見えてきましたね。最後に今回の解説で、これだけはっていう 重要なポイントをまとめて、頭にしっかり焼き付けちゃいましょう。 大事な言葉はこの三つですね。まずもちろん、クリティカルパス。これは一番長い道で、余裕はゼロでした。 次にダミー作業。これは図の上だけで出てくる時間ゼロの点線の矢印のこと。 作業の前後関係を正しく表現するための、まあ調整役みたいなもんです。 そして何より大事な計算ルール。合流地点ではいつでも一番大きい数字を選ぶこと。 この三つを抑えておけば、基本はバッチリです。 どうでしたか、このクリティカルパスっていう考え方。単なるテストに出る知識じゃないんですよ。 例えばIT業界には有名なブルックスの法則っていうのがあるんですけど、これは遅れてるプロジェクトに、 人をいっぱい追加しても、もっと遅れるだけだっていう法則で、 これも結局クリティカルパス上の作業がボトルネックになってるからなんですね。 日々の仕事とか、何か資格を取るとか、人生の目標達成にも絶対に活用できる、すごく強力な考え方のツールなんです。 次に何かを計画するとき、ぜひ一度、自分にとってのクリティカルパスって何だろうって考えてみてください。 きっと、今までとは違う景色が見えてくるはずですよ。
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